人種差別について学ぶことをやめたら、誰だってレイシストになってしまうんだ。
こんにちは、まみこです。
今月初め頃にフリーランスダンサーとして働いていた経験をめちゃくちゃ頑張って書いてた記事が消えてしまって、ちょっと悲しみに浸っていたらまた色々あって、時間が過ぎて、今日に至っています。
6月に入りましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?
日本では自粛生活にも幅が広がって、仕事に復帰したり、学校が始まったりしているようですね。
ニューヨークではコロナもまだ収束していません。
それに重なるようにして、五月の末にアメリカの歴史を顧みざるを得ない事件が起き、その事件へのリスポンスがアメリカだけでなく、世界各地でも起こっています。
先月末、警官が差別的に偽小切手の使用が疑われたジョージフロイト氏を膝で首を圧迫し、死に至らせるという事件が起き、歴史的にアメリカで続く黒人への偏見や不公平に作られたシステムとそのトラウマが浮き彫りになったり、アメリカ警察のシステムへの疑念が勃発したり、アメリカ全体で、一人一人が今までどう黒人の偏見と向き合って来たのかを見直し、彼らの歴史や今までに起きた事件についてを学び、何が本当に正しいのか、何が平等なのか、というのを考えさせる時間になっています。
黒人の命は、他の人種の命と重みに変わりはなく、平等であるべきだ。#blacklivesmatter というスローガンのもとで安全に行われるプロテストやソーシャルメディアでの呼びかけが広まっていますが、それを利用した暴動や強奪など、人種差別運動に関係のない事件が起きているのも事実です。
黒人差別問題について考えることは瞬間的な行動で収まってはいけない。確実な変化には長期的な行動、一人一人が歴史を学び、互いを理解し合う努力を続けていくことが求められる。と私は思います。
そして私個人で考えていたのは、この問題はアメリカの問題だけではないということ。
日本でも確実に他の民族に対しての差別や黒人に対しての差別が意識的にも、無意識的にも確実に存在しているということ。
”アメリカで起きていることだから、日本に住んでいる私は関係ないや。”
”私は人種差別なんかしないもん。アメリカ人の友達がいるし。”
”黒人の差別問題なんだから、黒人の人が対処すればよくない?なんで私たちも立ち上がる必要があるの?”
そう思っている人もいるでしょう。
私個人でも日本人の人に向けて日本語で訳されているポストや記事をSNSでシェアしていましたが、なかなか”わたしは関係ない”という感じが見受けられていて、どうしたら日本に住む日本人でも感情的にこの問題について繋がることができるだろう、と思っていました。
"Silence is Violence" ー沈黙は暴力だ
この言葉のように、世の中で起きている問題について、自分の言葉や行動の力を放棄することは、暴力にも値するのです。
インスタグラムで私がフォローをしているEuroさん(@euro179)が非常にわかりやすい動画を作ってくださったので、こちらを見てみてください。
https://www.instagram.com/tv/CBAb2XZlJNY/?utm_source=ig_web_copy_link
黒人問題を身近な人に置き換えてみたら、どうなるだろう。
アメリカを自分の国に置き換えてみたら、どうなるだろう。
悲しくなるし、怒りがこみ上げて来ませんか?
肌の色でどんな人かは分からないし、目の色で誰が偉いかだなんて決められない。
言葉が違うからといって、考えまで違うとは限らない。
文化は違えど、感じる感情は人間みんな一緒だと思うんです。
日本ではグローバル化が進んで、前よりも日本に在住している他国出身の方が増えて来ました。
そんな中で私が思うのは、無意識に彼らを差別していないか?ということ。
日本は島国なので日本国籍の人の人口が圧倒的に多いですよね。
見た目が”外国人”だから、といって、自分がされては嫌な行動を取ってしまったことはありませんか?
”昔からこうだったから!”と言って、不平等に他国籍の人に接してはいないでしょうか?
日本は異文化を取り入れて、日本なりにアレンジするのが上手です。
異文化をアレンジするということは、その文化を使わせてもらっているということ。
扱う時に、その人種の人や文化を軽視することなく、平等な扱いができているでしょうか?
その歴史をきちんと把握した上で、感謝をもって扱えているでしょうか?
他の人種や文化、彼らの歴史について学ぶ努力をしない限り
島国で生まれたままの私たちではレイシスト(人種差別をする人)のままなのです。
それでいいのでしょうか?
私は、そういった”他国や他人について、学ぶ努力をし続けること”は
”愛の行動”だと思うんです。
それなしで、人と人とがつながり合うことは不可能ではありませんか?
きっとこれは同じ人種同士でも、友達間でも、家族間でも言えることだと思うんです。
その人について理解をする努力をし続けること。愛ですよね、きっと。
人種を分け隔てる前に、ひとりひとりが同じ人であることを、理解したいですね。
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話が大幅に逸れてしまいましたが、
アメリカで起きている黒人差別問題について今私たちができることは、一人一人が彼らの歴史について、アメリカの黒人差別の歴史についてを学び、理解を深めることだと思います。
日本のNetflixや他のストリーミングサイトでは黒人差別について学べるドキュメンタリーや実話に基づいて描かれた映画が沢山あります。
- 13th
- When They See Us
- I Am Not Your Negro
- American Son
- Black Power Mixtape: 1967-1975
- King In The Wildness
...
これらは英語名ですが、検索をすると直ぐに出てくるかと思います。
私は13thを観ましたが、ドキュメンタリーの中でも黒人差別はアメリカの歴史とどう絡みついてるのか、なぜ罪のない黒人たちが逮捕され殺害されてしまうのか、今のアメリカ社会で何が起きているのか、というのを深く、分かり易くまとめてあると思いました。非常にオススメです。
この問題は次の世代を担う子供にも話されるべき話題だと思います。
アメリカのテレビ局、CNNではセサミストリートのエルモとエルモのお父さんが、レイシズムってなんだろうというトピックについて話す特別番組を放映。大人でも納得するような優しくて、深い内容でした。翻訳されたものを見つけたので、ここで紹介したいと思います。
日本にいても、署名活動や募金をすることもできます。
このサイトはこの運動のきっかけになったジョージフロイドさんのために作られたもので、私も著名と募金をさせていただきました。日本からでも署名、募金ができるので、今直ぐにでも行動をしたい!という方は是非。
この運動に関しては日頃の勉強もそうですが、日々何が世界で起きているのかというアップデートも必要です。
こちらは私もメンバーになっている日本人向けのグループで毎日新しい情報を日本語で分かり易く手に入れることができます。フィードに情報が流れてくることによって、意識的に勉強しなきゃ!と思うことができるのでおすすめです。
この他にもプロテストに参加したり、人種差別にあまりなじみのない友達や家族と話しをすることも運動に参加する手です。
ひとりひとりが意識的に行動することで、世界をより良い場所にできる!と私は思います。
これからもわたしは情報発信、共有、そして行動することを続けていきます。
人種差別は他人事だと思っていたこの記事を読んでくれているそこのあなたの心に、何か大切なことが響いていたらいいなと願うばかりです。
今日から、一緒に変わっていきましょう。
私も、努力します。
それでは、
まみこ。